ブラッド・メルドー『Blues&Ballads』レビュー

カテゴリー レコード・レビュー

メルドーが真摯にブルースとバラードを弾いたら

ブラッド・メルドー作品のなかでは一番聴きやすい?

ここのところ(といっても数年前になるんですね)マーク・ジュリアナとのデュオで新しいジャズを作り出してきた現代最高のジャズ・ピアニスト、ブラッド・メルドーがレギュラー・トリオでの録音を発表しました。
タイトルは『Blues&Ballads』。
名前のとおり、ブルースとバラッドだけの構成という、メルドーのディスコグラフィに限らず珍しい作品(マッコイ・タイナーのやつぐらいかな思い浮かぶのは)。
曲目は以下。スタンダードが多いですが知らない曲もありました。

  1. Since I Fell For You (Buddy Johnson)
  2. I Concentrate on You (Cole Porter)
  3. Little Person (Jon Brion)
  4. Cheryl (Charlie Parker)
  5. These Foolish Things (Remind Me of You) (Jack Strachey & Holt Marvell)
  6. And I Love Her (John Lennon & Paul McCartney)
  7. My Valentine (Paul McCartney)

「Since I Fell For You」オリジナルはこちら。

「Little Person」オリジナルはこちら。これは本当に美しい曲ですね。

パーソネルはいつものメルドー・トリオ。

  • ブラッド・メルドー(Pf)
  • ラリー・グレナディア(Ba)
  • ジェフ・バラード(Ds)

演奏内容は、それほどメルドーらしくはありませんでした。
例のバリバリの両手弾きとかもなく、ブルースとバラッドを淡々と弾いているという印象。

まぁ、地味といえば地味です。

それでもただメロディーを弾くだけじゃなく(コルトレーンの『バラード』みたいに)、ソロももちろんありますし(メルドーはインプロヴィゼーション=即興こそがジャズだと考えているようです)、メルドーらしいリハーモナイズもところどころされていて、聴かせます。
全体的にスローな曲が多いのですが、スローなブルースとバラードをそんなに派手なことをせずに聴かせるのって、ほんとにすごいことだと思います。

メルドーらしい静かなカオス感は薄いため、評価がわかれる作品かもしれませんが、ぼくはこういうかたちの真摯さ、真剣さが大好きです。
ビル・エヴァンスのAt Shelly’s Manne Holeに雰囲気が似ているかもしれません。派手さはないけど、何度も繰り返し聴きたくなる。
いい音楽です。

それにしても、、、、
昨日のAmazon価格が2100円だったから久しぶりにタワレコで1600円で買ったら、今日見たらAmazon1200円になってるやん・・・(2016年6月11日現在)。
やっぱりAmazonだなぁ~。まぁ昨日聴けたからいいか。

ライフワークはジャズとランニングと横浜ベイスターズ。無駄に絶対音感あり。ピアノを弾きます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください