ジャズ・ジャイアンツの貴重なインタビュー集『ジャズ・ホット』

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これはインタビュー集の傑作です

なぜ絶版?ジャズ・ジャイアンツの当時を垣間見れる一冊

先日、横浜・関内のディスクユニオンで手に取り、即買いした一冊。
ジャケットのロリンズの写真もカッコ良いです。

ジャズ・ジャイアンツへのインタビューを掲載した本なら、他にいくらでもありますが、この本は登場するメンバーのレベルが凄まじいことになっています。
以下、一覧にまとめると、

  • デューク・エリントン
  • ホレス・シルヴァー
  • リー・モーガン
  • ジーン・レイミー(ラメイ)
  • ケニー・クラーク
  • セロニアス・モンク
  • ソニー・ロリンズ
  • キャノンボール・アダレイ
  • ローランド・カーク
  • チャールズ・ミンガス
  • テッド・カーソン
  • エリック・ドルフィー
  • ジョン・コルトレーン
  • マッコイ・タイナー
  • ビル・エバンス
  • キース・ジャレット
  • オスカー・ピーターソン
  • レスター・ヤング

どうですか?凄まじいメンツですよね。

テッド・カーソンとジーン・レイミーが知名度が低いっちゃあ低いですが、その他の面々はジャズファンなら知らぬ者のいない超一流のミュージシャン、いわゆるジャズの巨人たちです。
それぞれへのインタビューを散見することはありますが、これほどの面々を一堂に集めたインタビュー本があったなんて、知りませんでした。
知っていたらもっと早くに手に入れていたこと間違いなしです。

全盛期のインタビュー

登場人物たちがずば抜けているのも最高ですが、それ以上に素晴らしいのは、掲載されたインタビューがミュージシャンたちの全盛期に行われたものだという点。

インタビューって、全盛期を過ぎた後でミュージシャンが当時を振り返ってやることが多いのですが、この本はまだまだ全盛の頃に行われたものが多いです。
キース・ジャレットへのインタビューはまだこの天才が駆け出しだった1969年に行われたものですし、リー・モーガンも1958年、ハードバップというベストフィールドでバリバリ腕を鳴らしていた当時のもの、コルトレーンも61年、ヴィレッジ・バンガードに出たりしていた頃、ロリンズは58年と65年、二度のインタビューが掲載されており、まさに全盛期、「橋」の一件についてもほぼリアルタイムで語っています。

過ぎ去った過去を語るのではなく、現在進行形の自分の音楽について語っているのが印象的でした。
いやこれは本当に貴重な資料です。

貴重なキャノンボールへのインタビュー、モンクのノーカット・インタビュー

個人的に一番の読みどころはキャノンボールとモンクへのインタビューでした。
キャノンボールは、これまでこの人へのインタビューって読んだことないよなという理由で興味深かったです。
この方はとてつもなく素晴らしいアルト奏者なのですが、書籍などで取り上げられることが少なく、資料などがあまりないんですよね。
ちなみにこのインタビューは「Know What I Mean ?」発売後に行われたものとのこと。いやはや、凄い凄い。

モンクへのインタビューですが、これは当時の録音テープを忠実に再現したものであるとのこと。
ひどく読みにくいのですが、まるでその場でモンクと対しているような感覚になれる文章で、セロニアス・モンクという人物がいかに普通でなかったか、付き合い辛い人間だったかがよくわかります。ほとんど会話になっていない笑

復刻・続編を熱烈に希望します

本書はフランスのジャズ雑誌、「ジャズ・ホット」の人気連載インタビューから厳選して訳されたものだとのこと。
ジャズホットなんて雑誌知らなかったので、それだけでも勉強になったけど、「厳選して」と言うことは、まだまだ他にもあると言うことですよね。

フランス語勉強するかな・・・。
どなたか訳して続編を出してください。
まだこの本をお読みでない方は今すぐ手に入れられることをおすすめします。
これは本当に素晴らしい一冊です。

ライフワークはジャズとランニングと横浜ベイスターズ。無駄に絶対音感あり。ピアノを弾きます。

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