スパイク・ウィルナー『ライブ・アット・スモールズ』レビュー

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MJQのような室内楽的ジャズ

スモールズ・ジャズクラブのハウスピアニストによるドラムレストリオ

ニューヨークの名門ジャズクラブ・スモールズのライブを収録する「ライブ・アット・スモールズ」シリーズ。

ニューヨークのジャズの今を体験できるレコードばかりなので、このシリーズは沢山持っています(スモールズ自体憧れの店です)。
日本での知名度は低いけれどスモールズ・ライブ盤ではおなじみなのがこのスパイク・ウィルナー。
シリル・エイミやロイ・ハーグローブ、ジョエル・フラームとの共演盤、LIVE AT SMALLS / ライブ・アット・スモールズ(直輸入盤 帯ライナー付)でのバッキングが非常に印象的な彼ですが、このクラブの音楽監督・ハウスピアニスト、そして「ライブ・アット・スモールズ」レコードの代表とのこと。道理でいろんなとこに顔を出しているわけだ。

ピアニストとしては正直それほど優れているわけではないのですが(少なくとも幼少期から正規のクラシックの訓練を受けたわけでは無いことは一聴してわかる)、なかなか面白い演奏をするので今回リーダーアルバムを買ってみました。

パーソネル、曲目は以下。
SPIKE WILNER(Pf)
YOTAM SILBERSTEIN(guitar)
PAUL GILL(bass)

01. Variations On A Popular Theme 1
02. Hopscotch
03. What Is There To Say
04. Magnetic Rag
05. Variations On A Popular Theme #2
06. Pathetique
07. Upasaka
08. Prelude
09. Blues For The Common Man

ジャケットとは対照的な静かで落ち着いた室内楽的ジャズ

一面ウィルナーの顔面を写したジャケットなので、さぞかしハードな演奏なのだろうと思って聴いたら拍子抜け。
MJQのような室内楽的ジャズでした。

ドラムレスで、代わりに昨年来日しピットインなどでライブを行ったギターのヨタム・シルバースタインが入っています。

曲目はオリジナルも含まれますが、冒頭の曲はまんま「オール・ザ・シングス・ユー・アー」ですし、どの曲も聴きやすい内容。
雰囲気的にはMJQより楽器での会話を楽しむイメージ。
日本だと東京銘曲堂が近いと思います。お好きな方には合うんじゃないかなと。

ジャケットのイメージで激しい内容を期待していたため、正直かなり拍子抜けな印象でしたが、楽器でお喋りをするような演奏なので、これは何回も聴ける内容になっているなと思いました。
特にギターのシルバースタインさんがかなりいい。テクニックは抜群にあるけれど見せびらかすようなところがなく、音楽をしっかり楽しんじゃってる様子。

いいですね。この人もチェックしてみよう。

ライフワークはジャズとランニングと横浜ベイスターズ。無駄に絶対音感あり。ピアノを弾きます。

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