ダイアナ・クラールの2017年新譜『ターン・アップ・ザ・クワイエット』

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The ジャズ・ボーカルと呼ぶべき王道の一枚

歌に魂を込められる数少ない歌手

ジャズボーカルの女王と呼ばれるダイアナ・クラールのニューアルバムが発売されましたね。


僕がこの方を聴いたのはこちらの『ラブ・シーンズ』が最初でした。

金髪美女のおぞましいジャケットで、普通だったらまず買わない盤ですが、ブックオフで250円だったので、名前は知ってるしまぁいいかと思って買ったらこれが大当たり。バックがクリスチャン・マクブライドとラッセル・マローンという超一流の二人なのですから悪いはずがありませんが、魂の込められた演奏ばかりで、今では最も好きなボーカルアルバムのひとつです。

ウディ・アレンの作品にも登場し(どれだったか忘れてしまいましたが)、ウディから「魂が込められている」と賞賛されているダイアナ・クラール。
今作はジャズ界の大御所、トミー・リピューマとの8年ぶりのタッグということで、がっつりなジャズになっています。
ちなみにリピューマさんは伝説的なプロデューサー。ジョージ・ベンソンの『ブリージン』はこの人の手によるものだそう。ヘェ〜、あんまり好きじゃないからあまり興味ありませんが。
リピューマさんは3月に亡くなられたので、ダイアナ・クラールのこの作品が最後となられたようです。

パーソネル

曲目は以下。ザ・スタンダード、ですね。
1. Like Someone In Love
2. Isn’t It Romantic
3. L-O-V-E
4. Night And Day
5. I’m Confessin’ (That I Love You)
6. Moonglow
7. Blue Skies
8. Sway
9. No Moon At All
10. Dream
11. I’ll See You In My Dreams

新しさはない、それでも聴かせる

アレンジは極めてシンプル。
派手なオーケストレーションもなければ、目の覚めるようなリハーモナイズもなく、静かに淡々と歌い上げています。
それでも聴かせるのがこの方のすごいところ。
スタンダードナンバーをこれだけあっさり歌ったら、途中で飽きますよ、普通は。

これほどシンプルなジャズを演奏して、なおかつランキングで一位をあっさり獲得できるというのは、現代においては凄まじいことだと思います。
ジャズを知らない人が聴いても楽しめるし、コアなジャズファンの耳にも耐えられる。
本当に稀有な方です。

ライフワークはジャズとランニングと横浜ベイスターズ。無駄に絶対音感あり。ピアノを弾きます。

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