石若 駿Clean Up トリオライブ・アット・新宿ピットイン

カテゴリー ライブレポート

若さの溢れる名演でした

現在の日本のジャズシーンで「本当の天才」として大注目を浴びているドラマー、石若駿。
新宿のピットインで3日間昼夜合わせて6公演という企画をやっていて、今日のお昼は2015年にアルバムも発表しているClean Upバンドのメンバーのライブ。
なんだかんだでこれまで機会がなく、石若さんを観るのは今回が初めて。一体どんなドラミングをするのか、とても楽しみに行ってきました。

会場は立ち見も出る賑わい

ピットインの昼の部なんて(「なんて」というと出演されている方々に失礼ですが)、席が半分埋まればいい方。そこそこ名のあるベテランでも、全体に満遍なく客が入ることは滅多にないと思うのですが、今日のライブは立ち見も出る満席の大賑わい。
僕も開演の14時半ジャストで着いたら席がなく、客席なのかよくわからん喫煙エリアの椅子に着席。

こんなこと夜の部でもそうそうないですよ。
注目の度合いがわかりますね。

パーソネルは以下。
石若 駿(Ds)、井上 銘(G)、須川崇志(B)、Niran Dasika(Tp)

須川さん以外はみなさん20代でしょう。
こんなに若くしてピットインを満員にさせるなんて、なんだか某漫画のバンドみたいです。

ピットイン入口の看板

石若&井上の若さが溢れる演奏

演奏は2部の”good bye”以外は全てメンバーの自作曲で曲調は完全にコンテンポラリー。
結局4ビートは最後までやらなかったんじゃないでしょうか。
4ビート大好物の僕はその点がかなり残念でしたが、それでも久しぶりに体の芯まで鳥肌のたつ演奏を見せてもらいました。

特に石若駿と井上銘の二人が本当に楽しそうに笑いながらプレイしているのがよかった。
井上さんは以前横須賀ジャズで見たことがあるけれど、その時は笑顔をほとんど見せず、終始仏頂面だったので、クールな人だなと思っていたのですが、今日のライブでは満面の笑みを浮かべてギターを鳴らしまくっていました。

二人とも本当に楽しそう。
「こういう笑顔ってベテランの大御所たちは見せないよなぁ」と思いました。きっと大御所たちも若い頃はこんな風にストレートに音楽を楽しんでいたんだろうな。

石若のドラムプレイへの評価はまだ保留

石若駿は今日のライブでは一切ソロを取らなかったので、まだその全貌は見れていません。
3日連続6公演ということで「自分を追い込んだ」とおっしゃっていましたし、実際、演奏途中に見せる表情がちょっと辛そうだったので、夜の部に向けてセーブしたのか、そもそもこのバンドではソロを取らないのか。

バックでのプレイも豊富なリズムパターンを自由自在に組み合わせた圧倒的なものではありますが、先日見たハッチンソンのF1マシンようなドライブ感はそれほど感じられない。ジャズ・ドラムに何を求めるかにもよるのでしょうが、ドライブ感はもっと欲しいなぁ。
この人は3、4年アメリカに渡った方がいいんじゃないかしら。向こうでも十分やっていけるレベルだとは思うんだけど。

もちろん本人もそれは承知で日本でやっているのでしょうが。

ジャズの未来に灯りを感じました

というわけで、演奏全体としては超一流のミュージシャンたちと比べまだ見劣りしますが、そこへたどり着けるであろう才能と、ジャズに対する情熱を感じられた、非常に良いライブでした。
この人たちが30代になった時、一体どんな演奏をするのか。
とっても楽しみです。

外に出たらもう真っ暗。寒い寒い。
新宿の夜景

今年一番の冷え込みに襲われた新宿で、ジャズの未来に久しぶりに光を感じることができました。

Clean Upの作品。改めて聴き直してみよう。

おまけ。新宿御苑外のイチョウ。
新宿御苑のイチョウ

新宿御苑ってまだ一度も入ったことがない。金を払って入るほどいいものなんだろうか。
今度入ってみよう。

ライフワークはジャズとランニングと横浜ベイスターズ。無駄に絶対音感あり。ピアノを弾きます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください