ケニー・ギャレットのブルーノート東京でのライブに行ってきました

カテゴリー ライブレポート

世界No.1プレイヤーの演奏は確かに最高でした

3月12日〜14日にかけて来日した、ケニー・ギャレット。14日ブルーノート東京のセカンドステージ(つまりは最終日の最終ステージ)に行ってきました。

ケニー・ギャレットといえばマイルス・デイヴィス最後の弟子のひとりで、世界のアルト・サックス奏者の頂点に君臨するプレイヤー。現代のジャズの巨人のひとりでしょう。
優れた作品が多い中でも最高傑作はケニー・カークランド(ピアニスト)とジェフ・テイン・ワッツ(ドラマー)という超ヘビーコンビが参加したカルテットからの一枚でしょうか。


現代最高のドラマー、クリス・デイブもケニー・ギャレット・カルテットの卒業生ですね。


若き日のクリス・デイブ、目のギラギラ感が半端ないです。

今回来日したメンバーはほぼDO YOUR DANCE!をレコーディングしたメンツ。

Kenny Garrett(ケニー・ギャレット):サックス
Vernell Brown(バーネル・ブラウン):ピアノ
Corcoran Holt(コーコラン・ホルト):ベース
Rudy Bird(ルディ・バード):パーカッション
Samuel Laviso(サミュエル・ラヴィゾ):ドラムス

一音目から鳥肌の立つギャレットのサックス

ケニー・ギャレットのサックスは本当に素晴らしかったです。
それまでつけていた目隠しをひっぺがされたみたいに、一音目から彼の音楽世界に引き込まれてしまいました。バンドのサウンドも素晴らしく鳴っていて、「これかぁ〜これがそうなのかぁ〜」と今までにないわけのわからない興奮をしてしまいました。世界一のバンドの音って、やっぱり全然違いますね。前に座っていた女性客ものりにのっていて、頭がどっか行っちゃうんじゃないかと心配になるくらいでしたけど、でも気持ちはわかります。

バンドメンバー一人一人が非常にハイレベル。ピアノのヴァーネルにはそれほど感心しませんでしたが(かっこいいフレーズは弾くんだけど、バラードの伴奏など全然パッとせず、総合的にはいまいち)、ドラムのサミュエル・ラヴィゾには感動しました。プレイの引き出しの数はジェフ・ワッツやクリス・デイブに全然及びませんが、突き抜けるようなサウンドのドラムを叩く兄ちゃんで、ワンストロークワンストロークを一打入魂という感じで鳴らしていました。演奏が盛り上がってくるとパーカッションのルディ・バードと笑いながら、心から楽しそうにプレイしているのも素晴らしかった。
とてもいいバンドだと思いました。

サックス吹くのにはいささか飽いたのかしら

ただとても残念なことに、4ビートは結局一曲もやりませんでした。
途中、日本の童謡メドレーをピアノとのデュオでやったのを除けば(これはまぁ余興みたいなもので、観客もあまり盛り上がらなかった)、他は16ビートがほとんどで、Do your danceとHappy Peapleにいたってはお客みんなを立たせてパーティに突入。ギャレットが掛け声をかけてオーディエンスみんなが歌うという、ゴージャズなブルーノートでもあまりお目にかからないパーティーモードでした。かつての真面目一辺倒な印象だったプレイからは想像がつかないですね。
さすがにサックスだけを吹き続けてライブを終えるのには飽きたのかなと思います。「サックスは大好きだけど、今はもっと人を楽しませるライブがしたい」という印象を受けました。腕は一切落ちていないと思いますが、他にもやりたいことが出てきたということで、それはそれでよろしいのでは。
(こういう時に立たないでむすっとして座っている方、高いMC払っているんだからしっかり楽しまんと損でっせ)

とはいえ、僕はこういう↓ゴリゴリのプレイの方が断然ゾクゾクして好きなので、一曲くらいはやって欲しかったな。

結論:超一流のライブにはとりあえず行っといたほうがいい

素晴らしいライブでした。95点はあげられると思います。4ビートかっ飛ばしてくれたら140点ぐらい行ったと思う。
やっぱりジャズを極めた世界最高のプレイヤーの鳴らすサックスのサウンドはモノが違いますね。体験できて本当に良かったです。
東京では超一流のミュージシャンのライブを観る機会が毎月のようにありますが、いつても観れるのでこれまでほとんど足を運んできませんでしたが、特に考えずとりあえず行っといたほうがいいなと思いました。次にいつ観れるかわからないんだから、高いチャージを払っても、観れる時に観ておいたほうがいいと思います。
先日のロイ・ハーグローブと連チャンで大物のライブに行った結論です。

ライブ中の写真はブルーノートのウェブサイトに上がっていましたのでぜひ。次回はハードコアなギャレットが観たいです。
KENNY GARRETT @BLUE NOTE TOKYO

追記:この日はホワイトデーでしたが、特にカップルが多かった印象はなかったです。電車の中で見かける痛いカップルみたいなのがそこら中でちょろちょろやってたら嫌だなと思って行ったら全然そんなことなかったです。まぁカップル自体がいつ行っても多いのですが。

追記2:僕が座った席が店に入ってすぐのテーブル席通路側だったのですが。ここはミュージシャンが帰りに必ず通るところなので、最後、帰り際のギャレットと握手させていただきました。とても柔らかな手で驚きました。これは嬉しかったです。
まぁ、僕と握手しながら、目は完全に隣の女性二人組に行ってましたが。握手に対する熱意も女性二人に対するそれと僕のとは雲泥の差でしたが・・・。
それでも嬉しかったです。

ライフワークはジャズとランニングと横浜ベイスターズ。無駄に絶対音感あり。ピアノを弾きます。

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