ジャズ喫茶の現在を伝える『ジャズ喫茶案内』創刊

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面白い雑誌が刊行されたのを、先日、Twitterで知りました。
「ジャズ喫茶案内」というウェブサイトを運営する楠瀨克昌さんが、取材から編集、誌面構成まで(要するに印刷以外すべて)、おひとりで行い制作された、そのものズバリ『ジャズ喫茶案内』という雑誌です。

ジャズ喫茶案内表紙
※この画像は楠瀨さんに許可をいただき「ジャズ喫茶案内」から転載させていただきました

ウェブサイト版の「ジャズ喫茶案内」は知っていたのですが(行きたいジャズ喫茶をネットで検索すると大抵このサイトのページが引っかかってくるので)、雑誌を刊行されるとは知りませんでした。Twitterで存在を知り(Twitterは情報収集にはとても便利ですね)、即注文。2日ほどで届きました。

個人編集ということで、ぺらぺらの冊子のような出来ばえを予想していたのですが、開けてびっくり。上質な紙で作られた「雑誌」でした。
広告は一切なし。全て楠瀨さんの手による文章と写真で、東北のジャズ喫茶4店が紹介されています。(発行の経緯や内容についての詳細は楠瀨さんのブログ「『ジャズ喫茶案内』を創刊します。」を参照)

ジャズ喫茶案内誌面

広告を載せない=販売数が売上に直結する、わけですから、かなりリスクを伴った仕事です。ある意味<賭け>ですが、その意気込みというか、気持ちが雑誌の中身に表れているように思います。
ジャズ喫茶の概要紹介をするだけでなく、店の経緯やオーナーの思い、町との繋がりなど、普通のグルメ雑誌ではまずお目にかかれない、そのお店の物語が丁寧に描かれており、どれも読み応えがありました。

日本にジャズの雑誌は大手で2誌ありますが、もはやどれが広告でどれが記事なのか境界が存在しない状況です。「特集」とうたっているのは大手のレコード会社からの新譜紹介だし、寄稿している執筆陣はいつまで経っても変わらないし。僕のまわりのジャズ好きの人で、これらの雑誌を購読している人はひとりも知りません。

この『ジャズ喫茶案内』は「ジャズ喫茶についてもっと知りたい、ジャズ喫茶の面白さを他の人にも伝えたい」という思いだけで作られていて、とても潔い。他のジャズ雑誌も創刊当初はきっとこういう思いで刊行されたであろうに。まぁ色々大変なのはわかるのですが。

大手雑誌がスポットライトを当てないスペースに光をあてる存在として、『ジャズ喫茶案内』には頑張っていただきたいです。2号以降にも注目です。

購入はオンライショップで可能です。送料無料(というか、発注者側には負担無し)でした。
なお、今号のお値段1,000円はちょっとお高く感じられる方もおられるかもしれませんが、次号以降は700円程のお値段になるとのこと。今号は「ジャズ喫茶ジョニー」の再建にあてるための募金500円を含めたためこの価格になったそうです(「ジャズ喫茶ジョニー」については1店舗目として巻頭で紹介されていますので、そのあたりの経緯は雑誌をお読みください)。
創刊号を通常価格より高くして発行するなんて、デ●ゴスティーニがひっくり返りそうな戦略ですね。応援しています。

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ライフワークはジャズとランニングと横浜ベイスターズ。無駄に絶対音感あり。ピアノを弾きます。

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