ピーター・マーティン | レコメンドジャズピアニストVol.1

カテゴリー ミュージシャン

ニューオリンズ出身の名ピアニスト、教育家

1970年ニューオリンズ出身。ジュリアード音楽院卒で、純粋に「ピアニスト」としての実力からすれば現代のジャズ界でも屈指でしょう。フェイバリット・ピアニストはセロニアス・モンク、ウィントン・ケリー、オスカー・ピーターソンといったところとのこと。
抜群のテクニックを活かした流麗さと、モンク譲りのトリッキーさを併せ持つ名ピアニストです。

最近ではオンラインでのジャズレッスンOpenStudioに力を入れておられます(OpenStudioに関する当ブログ記事はこちら)。
ほぼ毎日更新されるポッドキャストYou’ll Hear It(※これから演奏する曲を知らないミュージシャン仲間に対して言う定型表現。「聴けばわかるよ」の意)では、練習のアイディアや具体的な演奏方法(ボイシングとか)の紹介から、名盤、好きな曲、トップミュージシャンへのインタビューなど、超充実したコンテンツを無料で配信しています。

※ピーター・マーティン小噺

昨年の10月に銀座ヤマハスタジオで開催された大林武司トリオのライブでの出来事。
ライブ自体はコンテンポラリーな演奏ばかりで結構退屈したのですが(大林さんはコンテンポラリーはちょっと合わない気がします、ソロピアノでスタンダードを弾いている時がむしろ斬新で一番素晴らしいと思う)、その日、ちょうどコットンクラブに来日中だったピーター・マーティンがお客さんとして来ておりまして、演目終了後、大林さんが「世界的なピアニストのピーター・マーティンさんです」とステージにご招待(すぐ近くに座っていたのに全然気づきませんでした)。
「おいおい大丈夫か」と心配になりましたが、「是非演奏を」という段となり「枯葉」がスタート。
ピーターの1音目が鳴った時点で不安が的中。

ヤマハ銀座の外観

もうね、ピアノの鳴り方が全然違うんです。物凄いスピードで弾いているのに、一音一音のアーティキュレーションが完璧で、ぐわんぐわんスイングしまくり。会場全体が一気に目を覚ました感がありましたし、ヤマハのピアノくんも、「そうだ、僕は(たぶんまだ若い)これを求めていたんだー」と言う感じで鳴りまくり。
横で見ている大林さんも、いつもはクールなのに、「すげぇすげぇ!!」と言う感じでテンションが上がり、ただのジャズ好きな少年になっていました。
途中からはピーターと大林さんが代わり番こにソロを取り、大林さんも流石のソロを披露。
銀座の狭いスタジオで、世界のジャズのレベルを体感した貴重な体験でした。

★サイドマンとしての仕事

ピーター・マーティンは自らがリーダーとして音楽を創り上げるというタイプではなく、サイドマンとして、与えられた枠の中でこそ輝くタイプだと思います。ウィントン・ケリーが好きと言うのも頷けます。

ジャズの歴史に残る名演

名門ヴィレッジ・ヴァンガードにおけるジョシュア・レッドマン・カルテットのライブ盤。
リーダーのレッドマンも素晴らしいのですが、何と言ってもバックを務めるピーター・マーティン、クリス・トーマス、そしてドラムの神様ブライアン・ブレイド(ちなみにピーターとは同い年)のトリオが最高。いずれの曲でもそれはまぁ見事なソロを披露しています。私はこの作品でピーター・マーティンに惚れました。
ジャズの歴史に残るライブです。

大西順子との聴き比べ


ロドニー・ウィテカーのリーダーアルバム。
このアルバムはピーター・マーティンと大西順子が半分ずつぐらいの割合で参加していて、聴き比べが楽しいです。といっても、大西順子はどっからどう聴いても大西順子なので、ブラインドテストにはなりっこありませんが。

その他、ダイアン・リーブスの作品にも歌伴として参加されていたりします。

★ピアノ・トリオの作品

ピアノ・トリオの最高傑作

サイドマンとしての最高傑作が上記のヴァンガード・ライブとするなら、トリオの最高傑作はこちら。
メンバーは同じくクリス・トーマスとブライアン・ブレイド。
「Stella By Starlight」や「Just One Of Those Things」といったスタンダードから、ピーターのオリジナルまで、いずれも優れた演奏ばかりです。

23歳での初リーダーアルバム


全編、ストレートにスイングする好演が集まっています。
オリジナルだけでなくセロニアス・モンクの楽曲や、「アラバマに星落ちて」などの古い唄も収められており、若き日のブライアン・ブレイドのプレイを楽しむこともできます(とはいえ既に完成していますがこの人は)。
※廃盤でレアだと思うのですが、先日ディスクユニオン某店で700円で買いました。自慢です。

廃盤が多いのが難点ではありますが・・・

と言う感じで、サイドマンとしての参加を含めれば他にもたっくさんあるのですが、なにせ廃盤の多い方なので、聴くのはなかなか骨が折れます。私自身、まだ探しているアルバムが結構ありまして、中古レコード屋で掘り掘りを続けている次第です。
ヴァンガードライブなどはAppleMusicでも聴けるので、是非、ストレートにスイングするジャズピアノをお楽しみください。

毎年来日しているので、是非ライブにも足を運んでみてください。
当ブログの記事はこちら:丸の内コットンクラブでピーター・マーティン・トリオ・ライブ

ライフワークはジャズとランニングと横浜ベイスターズ。無駄に絶対音感あり。ピアノを弾きます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください