ブルーノート東京でチック・コリアのトリロジーを観て来ました

カテゴリー ライブレポート

ジャズの神様たちが音楽と戯れた1時間

ジャズの歴史上、もっとも重要なピアニストの一人であるチック・コリア爺さんが、現代最高(歴代最高かも?)のベーシスト、クリスチャン・マクブライドと、これまた現代最高(こちらも歴代最高かも?)のドラマー、ブライアン・ブレイドのふたりとトリオを組んだ「トリロジー」。
これまでに2枚のレコードを出していて、見事な演奏を聴くことができますが、そんなトリオがまさかの再結成、そしてめでたく来日。これは絶対に見逃せないと4月6日(土)、ブルーノート東京のファーストステージに行ってきました。


ご存知ない方の為に書きますと、ジャズの世界にあって、クリスチャン・マクブライドとブライアン・ブレイドという方々は、ワンピースにおける海軍大将みたいな人たちで、そこに世界3大ピアニスト、四皇の一人であるチック・コリアが乗っかってしまうというのは、これはもう世界を揺るがしかねない事態なのです。

クリスチャン・マクブライドの名演

不老不死なんじゃないかと噂されているロイ・ヘインズの裏をかく、最高に格好いいソロです。
しかし、周りを固めるメンバーも凄まじいね。

ブライアン・ブレイドの名演

急逝したケニー・カークランドのトラとして、大西順子が参加した有名なライブですね。
若かりしブライアン・ブレイドの、狂気に近い凄まじいプレイを見ることができます。

良くも悪くもリラックスした雰囲気

演奏はまずお客さんを「Tune up」するところから始まり(チックがピアノを弾き、観客がその音を歌う)、始終リラックスしたムードで進みました。
クリスチャン・マクブライドなんて、眠いのかなんなのか、冒頭1〜2曲は全然さっぱりせず、ミスも目立ちましたが、頭っから100%集中していたのはブライアン・ブレイド。先の動画のような狂気は影を潜めましたが、一貫して、美しすぎるドラミングが冴え渡っていました。

ブライアン・ブレイドに刺激されてだと思いますが、クリスチャン・マクブライドも次第にのってきて、ラスト2曲では猛烈な4ビートと(小曽根真さんが「パルスが飛んでくる」と評された半端ないやつ)、何をやってんだかさっぱりわからない超絶技巧を繰り広げてくれました。
チック爺さんは年のためだいぶパワーがなくなりましたが、変わらぬ自由自在な音使いで、音楽と戯れていました。

1時間ちょっとでお開き。
アンコールもなく、実にあっさりした幕引きでした。

1時間のライブで13,000円は高いか安いか

ミュージックチャージは12,800円。
正直、ファーストステージに行ったのは失敗だったかなぁと思います。これまでファーストステージは何度も行っているので、心配はしていなかったのですが、やはりこれぐらいビッグネームになると、気分がのってこないと本領発揮してくれないんですね。
アンコールもなかったのはがっかり。次のステージの準備が優先された模様。超一流のミュージシャンは残業とは無縁なようですね。

とはいえ、クリスチャン・マクブライドのえげつないパルスを放つ4ビートや、ブライアン・ブレイドの美しいドラミングを目の前で体感できたのは、やはり貴重な経験でした。
次にいつ観れるかわからない組み合わせでもありますから、個人的にはお金を払った価値は全然あったと思います。

ちなみに、今月は個人的に大好きな若手ピアニスト(同い年)のクリスチャン・サンズも来日するということで、こちらもポチリしました。
来月はブラッド・メルドーも来日しますね。忙しいな。

ライフワークはジャズとランニングと横浜ベイスターズ。無駄に絶対音感あり。ピアノを弾きます。

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