新宿ピットイン でロザリオ・ジュリアーニ&ファブリツィオ・ボッソ・クインテット

カテゴリー ライブレポート

ピットインでファブリツィオ・ボッソを観られる日が来るなんて・・・

2019年9月21日(土)、新宿ピットインで開催されたロザリオ・ジュリアーニ&ファブリツィオ・ボッソ・クインテットのライブに行って来ました。まさかピットインでファブリツィオ・ボッソを観られる日が来るなんて、思いもしませんでした。ベイスターズとジャイアンツの優勝決定戦の行方も気になりつつ(※結果負けました。やすあき君、来年は頼むよ・・・)行って来ました。

パーソネル

ロザリオ・ジュリアーニ(As)
ファブリツィオ・ボッソ(Tp)
アレッサンドロ・ランツォーニ(P)
ダリル・ホール(B)
江藤良人(Ds)

ファブリツィオ・ボッソ(Tp)

ライブの告知ではロザリオ・ジュリアーニがバンドリーダーとなっていましたが、事実上のリーダーはこの人でしょう。イタリア生まれのトランペッター。「現代のクリフォード・ブラウン」とも評される、圧倒的なテクニックと暖かみのある美しいトーンは、ジャズ界において唯一無二。私は学生時代に「Sol Latin Moods」というアルバムを聴いて、それはそれはぶっ飛びました。「こんな凄いトランペッターが現代にもいるんだ」って。


ブルーノート東京に出演するレベルの方だ思うのですが、ピットインのような小さな箱で観られて幸せです。

ロザリオ・ジュリアーニ(As)

ロザリオ・ジュリアーニもイタリア生まれの、アルト・サックス奏者。ファブリツィオほどの知名度はありませんが、個人的には現代を代表するアルト奏者だと思います。2016年の横浜ジャズプロムナードで一度観たことがあるのですが、小さな体で(たぶん165cmくらいだと思います)、汗だくになりながら吹きまくる姿に非常に感動した憶えがあります。今回のライブでも「このまま死んでしまうんじゃないかしら」とこちらが心配になるくらい吹きまくっていました。
ちなみに、ライブの中のMCによると、ファブリツィオとは「二十年一緒に演奏して来た、兄弟みたいな間柄」とのこと。

ダリル・ホール(B)

ベースのダリル・ホールは、ホール&オーツのダリルさんとはもちろん別人です。この方も目立ちませんが、優れたベーシストだと思います。ケニー・バロンと共演しているモンクの「Well You Needn’t」のライブ映像は、学生時代何度繰り返し観たかわかりません。

江藤良人(Ds)

江藤良人は私が以前観た横浜ジャズプロでもドラマーを務めていました。ロザリオ・ジュリアーニに気に入られているのでしょう。ダリル・ホールもライブ中ずっと、江藤のプレイにニコニコしながら演奏していました。

アレッサンドロ・ランツォーニ(P)

この方は今回初めて知りました。ライブ中にキリン・ラガーを飲んでいたのが印象に残ったくらいで、その他は特にありません。

パット・ラ・バーベラまで飛び出す衝撃的なライブ

ライブはハイテンポな曲(多分オリジナル)からスタート。
最初にソロをとったのはやはりファブリツィオ・ボッソでしたが、ど頭からトランペッターとして格の違いを見せつけられました。これまでたくさんのトランペッターを観て来ましたが、これほど自由にトランペットを操れる人を観たのは初めてです。ロードレースのタイムトライアルで最強無比を誇ったカンツェラーラは、その余りの速さに「あの自転車にはエンジンが搭載されている」疑惑が持ち上がったりしましたが、ファブリツィオも、「あのトランペットは実は電子楽器なんじゃないか」と疑いたくなるくらい、縦横無尽にトランペットを鳴らしておりました。いや凄かった。
上手いだけでハートがないミュージシャンもたくさんいますが、この方は決して涼しい顔で吹いているわけではなく、盛り上がりどころでは顔を赤らめて、血管を浮き上がらせながらブロウしていました。こんなに熱いプレイをする人だったんだと驚きました。

一方、ロザリオ・ジュリアーニはライブを通して全力でプレイをしていました。ファブリツィオのような、一音で聴くものを圧倒する音楽性はありませんが、この人の血の滲むようなプレイは心に響きます。ジョニー・グリフィンなども、多分こういう感じだったんだろうなと思います。
ファブリツィオ・ボッソは見るからにプライドが高く、高飛車なところがありますが(プロ、アマ問わずトランペッターはだいたいにおいてそうですが)、ロザリオ・ジュリアーニは誠実さが身振りや話ぶりから溢れ出ていて、とても素敵な方だと思います。知名度が低い理由がなんとなくわかる、応援したくなるタイプです。

ライブは「聖者の行進」やFブルースを交えながら、オリジナルナンバーを中心に進み、アンコールには、エルヴィン・ジョーンズのバンドで活躍したパット・ラ・バーベラが飛び入り参加。So Whatを演奏して終演となりました。本当に凄いライブでした。

また是非来日してくれることを祈ります。

ライブ中の写真撮影は禁止なのでピットインのツイッターをご覧ください。


江頭良人のツイッターにもライブ終了後のメンバー写真が上がっていました。

ライフワークはジャズとランニングと横浜ベイスターズ。無駄に絶対音感あり。ピアノを弾きます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください